2の石 西日本はウスターソース文化


目玉焼き  休日の朝、二人でドライブ前に、
 ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」で、
 モーニング・セットを食べた。ぼくは、卵は、
 目玉焼き(いわゆる、サニー・サイド・アップですね)
 にしてもらって、出てきたものに、当然ながら、
 ウスターソースをかけようと、テーブルを探した。
 ところが、醤油はあるのに、ソースがない。
 「なんじゃ、こりゃ?」と思う。当然ながら、
 ウェイトレスを呼んで、
 「ウスターソースがないけど?」と聞く。
 「は?ウスターソースですか?」と彼女は、とまどい
 つつも、厨房にいったん引っ込んでから、持ってきて
 くれた。

 ソースをかけた目玉焼きを切り分けて、食べながら、
カレイの唐揚げ  納得のいかない様子のボクを察したのか、優子が
 「ウスターソースをかける人が少ないんじゃない?」
 と言う。「ん?」
  そういえば、ぼくは、カレイの唐揚げには、
 ウスターソースをかけて食べるのだが、以前
 優子から「それって変じゃない?」と言われた
 ことがある。なんでだ?じゃ、何をかけるのだ?
 「醤油でしょ」。オレに言わせれば、それこそが変
 である。
 目玉焼きだって、ソース以外で食べたことはない。

 それがきっかけで、いろいろ調べてみると、どうも、
 関西を含む西日本は、ウスターソース文化圏らしい。

 お好み焼きも、たこ焼きも、ウスターソースであるし、
 最近、人気の神戸の「そばめし」も、ご飯をソース味で
 食べる文化である。
イカリソース  昔の黄色いカレーライスには、必ずソースをかけていたが、
 関西では、今でもそうしているらしい。てんぷらもソース
 で食べる。考えてみると、てんぷらを、天つゆで食べると
 いう、やり方は、ぼく自身、東京に来てから覚えたような
 気がする。それ以前、九州では、やはり、家庭では、
 天ぷらは、ウスターソースで食べていたのだ。
  長崎の名物料理に「皿うどん」があるが、これは
 今でも、必ずウスターソースをかけて食べるのが普遍の
 常識である。

 それにしても、ロイヤルホストは福岡の会社である。
串揚げ  店のレジの横には、博多ラーメンも売っている。ならば、
 テーブルには、必ずウスターソースを備えて欲しい。

 もうひとつ、思い出したが、串揚げのことだ。
 ぼくは串揚げが大好きである。これもソースで食べる。
 ところが、その串揚げの店が、どういうわけか、
 仙台にはほとんどないのである。
 串揚げも、西日本の食文化らしい。

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